2020/10/31
衛生士勉強会
①『周術期口腔機能管理』について
周術期とは、手術日を含めた手術前後のことをいいます。
手術前後に歯科で歯の清掃を行ったり、虫歯や歯周病の処置などを行うことを
周術期口腔機能管理といいます。
術後の誤嚥性肺炎など外科的手術後の合併症の予防をし、
治療の向上を目指すものです。
主に歯科医院で行うことは、歯のクリーニングや
入院中もご自身で口腔管理出来るようブラッシング指導等を行います。
全身麻酔時に気管挿管を行うため動揺歯の固定を行ったり、
可能な限りの虫歯治療を行い感染源の除去をします。
事故の起こらない口腔環境を目指し、医科との連携を図っていきたいと思います。
②『ウイルスがどうやって体内に入り込むのか?』
ウイルスが体内に入り込む際には「歯周病菌がその手引きになっている」と言われています。
歯周病に罹患していると
・歯周病菌が出す毒素(LPS)が喉の粘膜層を破壊
・LPSで粘液が破壊され細胞のレセプター(入口)が見える
・LPSウイルスが活性化、粘膜へ侵入し感染リスクが上がる
新型コロナウイルスやこれから流行るインフルエンザなどの
予防のためにも、お口の中を清潔に保ちましょう!
歯周病は口の中だけのことと思う方も多いと思います。
歯周病菌は糖尿病やアルツハイマーをそ促進させる等
よく耳にすると思いますが全身疾患とも深かく関わっています。
定期的に歯科を受診して、全身の健康を守りましょう!